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変わる意識 座ったままでレジ打ち 導入企業の狙い

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座ってレジ打ちが出来る?そんなニュースが配信されていました。

レジは立って打つのが当たり前の光景でしたが、座ってレジ打ちとは文字通り座ってレジを打つのでしょうか。その狙いは一体?

今回はそれを解説していきたいと思います。

スーパーベルクとは

今回、座ってレジを打つという選択肢を新たに導入したのが、埼玉県を中心に関東に展開するスーパー「ベルク」。関東に住んでる方は一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

大きな赤い看板に白抜き文字で「Belc」と書かれたスーパー。その文字の意味は「Better Life with Community」(地域社会の人々に より充実した生活を)というようで、言葉の頭文字をとって「Belc」と称しているみたいです。

ベルクは主にベッドタウンという住宅密集地に店舗を出す戦略をとっているようで、駅前や一等地の商業地域などには展開していません。

関東にはヤオコー、マルエツ、ベイシアなどといった数多くのスーパーが存在しているにもかかわらず、人気となっている秘密は食品の安さにあるようです。

例えば、ベルクで常時販売されている国産豚肉こま切れは、他のスーパーだと100g98円で販売されているところ、ベルクでは100g88円で販売されており、この10円の差が非常にお買い得感を際立たせています。ベルクはこういった安さで人気を集めています。

ベルクの概要

社名:株式会社ベルク

本社所在地:埼玉県鶴ヶ島市脚折1646番

設立:1959年(昭和34年)5月

資本金:39億1265万円

従業員数:2,590名

事業内容:食品スーパーマーケット・チェーン経営

座ってレジの効果は

座ってレジの導入経緯についてみてみると、そもそもレジの接客は長時間経ちっぱなしのことが多く、それが足や腰に大きな負担を生じているようです。

確かにパートの方なら4~5時間、土日の混むときなんかは8時間以上レジに立つことも珍しくないかもしれません。電車の通勤ですら長くても2時間程度なのに、それだけ長時間立っていると足腰に負担が来るのもわかります。

その負担を軽減するために、座ってレジを導入したとのことで、これにより長時間立ち続けることがなくなるようです。

導入した店舗のスタッフからは「楽になった」、「足のむくみが収まった」などの意見が出たそうです。

SNS上でもこの座ってレジに関して賛成の意見が多く出ています。

X(旧ツイッター)
X(旧ツイッター)

立ち仕事で腰掛けても支障が無ければ、腰掛けた方がよい。

X(旧ツイッター)
X(旧ツイッター)

かまへんかまへん。座っとき。お仕事お疲れ様。レジ打ってくれてありがとう。

X(旧ツイッター)
X(旧ツイッター)

座ってください!
ずっと立ちっぱなしだと大変ですからね。

X(旧ツイッター)
X(旧ツイッター)

たしかに立つ意味を考えたらなんもないな!(笑)

そもそもなぜ立ってるの?

そもそもなぜレジ打ちは立ち続ける必要があるのでしょうか?

一説には「怠けているように見える」、「おもてなしの誠意が見えない」などといった声が見受けられます。

見方によってはそう見えるかもしれませんが、それらはもしかしたら経営者側の思い込みかもしれません。

実際に座ってレジ打ちしたほうが体が楽になって、効率的に打てるかもしれませんし、座ったままレジ打ちが出来ることで、これまで働きたくても働けなかった人の応募が増えるかもしれません。

SNS上では多くの人が、座ってレジ打ちに対して好意的な意見を述べていることからも、試験的に導入してみる価値はあるのではないでしょうか。

国内では割とある「座ってレジ」

ちなみに今回座ってレジを導入したベルクですが、この選択肢を導入している企業は、ベルクが初めてではないようです。

あの大手量販店「ドン・キホーテ」やスーパーの「ベイシア」、そしてディズニーランドを運営する「オリエンタルランド」など有名な企業が多くあります。

ドン・キホーテではインバウンドの影響によって、免税客向けのレジが大変混むらしく、朝から晩まで立ちっぱなしになって、体を痛めてしまうそうです。そこで免税レジに限り、椅子を設置してレジを打てるように環境を変えたようです。ドン・キホーテはいつも混んでるイメージありますが、最近の円安傾向もあっていつも以上に混むようになったんでしょうかね。

大好きな方も多くいるディズニーランドですが、実は座ったままレジを打ってたりします。え?と思った人もいるかもしれませんが、パーク内にあるレストランで注文をするときにレジに並ぶと思いますが、そのレジのスタッフ、座ったままレジ打ちしています。

昔は違ったような気がしますが(昔と言っても10年ぐらい前)、気づいたときにはレジのスタッフは座ったまま打っていました。

海外でも見かける光景

実は海外では10年以上も前から座ったままのレジ打ちが導入されており、その光景が当たり前となってるみたいです。

座ったままレジ打ちを導入しているスーパー

韓国:ロッテマート、ホームプラス

オランダ:JUMBO

ドイツ:アルディ

ヨーロッパ:IKEA

オランダの「JUMBO」というスーパーでは、お客がレジに来るとスタッフが座ったままレジ打ちしています。しかし、このスーパーはただレジ打ちするだけでなく、お客との会話ができる「世間話専用レジ」を導入しています。

例えば、客が持ってきた商品の種類をみて「今夜の献立はシチュー?」と話しかけたり、あるいは、常連客が来た時に「いつもの商品がカゴになかったけど、買っていく?」などといった常連客に合わせた言葉のキャッチボールを行っているようです。

この一見世間話に見えるスタッフの行動が、客にとってはとても有難いらしく、世間話をしたいがためにわざわざ「世間話専用レジ」に来る客もいるとのことです。

またIKEAでもスタッフが座ったままレジを打てるようにしており、この理由としてIKEAでは「車椅子の方でも一緒に働くことが出来る」というメリットを挙げています。

確かに車椅子でもレジ打ちができる環境なら、日本のめざす「誰一人取り残さない」といった目標にも貢献できるし、働く本人も自信が持てて素晴らしいと思います。

最後に

誰でも働きやすく働ける社会へ。そんな社会を実現しようと取り組みを続ける企業がいるのは非常にうれしいことです。

企業側も立ちっぱなしを強要するのではなく、働く人の立場になった環境を作る。こういった取り組みを行う企業が増えていけば、日本はもっと働きやすくなるのではないかと思います。

今回の記事をまとめると以下のような内容になります。

まとめ

座ったままレジ打ちは身体的な負荷が大きい

海外ではスタッフの健康を第一として座ってレジ打ちを導入してる企業がある

SNS上では座ってレジ打ちに好意的な意見が多いことから試験的に導入する価値はあるかもしれない

この記事はこれで以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。